感染経路の遮断

感染経路を遮断するためには、感染経路別の対策に加えて、感染源を
①「持ち込まない」
②「広げない」
③「持ち出さない」
ことが大切です。

①感染源を持ち込まない

感染源を持ち込んでしまう原因として、人の出入りが多ければ多いほど、持ち込むリスクが高くなります。
菌を保有する人や、手指に菌を付着させた人が、施設内に入ってしまうことで、感染源を持ち込んでしまうのです。
菌を保有する人はマスクをしたり、手指の菌を「手洗い」で落としてから施設内に入ることで、持ち込みを防ぐことができます。

②感染源を広げない

また、感染源を広げてしまう原因としては、菌を保有する人が咳、くしゃみをすることで、空気感染又は飛沫感染をさせたり、菌を付着させた手指で施設内の備品等を触り、接触感染させることで、感染源はどんどん広がります。
広げないためには、感染経路別の対策が重要です。

③感染源を持ち出さない

そして、感染源を持ち出さないためには、菌が付着しているものは、施設外に持ち出さず、その施設内で処理することです。
感染源を処理するために使用したマスク、手袋などはもちろんのこと。
菌を含んでいるかもしれないエプロンやリネンなどを、施設外へ持ち出し、洗濯したりしていませんか。
菌が付着しているであろう備品等を拭いた清掃用具を、そのまま施設外へ預けたりしていませんか。

介護施設における感染経路の遮断

高齢者介護施設における感染対策マニュアル(平成25年3月厚生労働省公表)では、介護施設における感染経路の遮断について、次のように示しています。

(高齢者介護施設における感染対策マニュアル(平成25年3月)より抜粋)

上記の図は、介護施設の例ですが、その他の施設や職場、家庭などにおいても、置き換えて考えてください。